みんなのQ&A
これまでに寄せられた質問と回答。
制作のヒントがここにあります。
私は「音の通り道の各所で、適正な音量にそろえる作業」と理解しています。
目的はクリップ回避だけでなく、プラグインが想定通りに動作し、後段のリミッター等やフェーダーで無理に上げ下げしない状態を作って音質の良い状態を作ること。特に、奥行きを感じるミックスを目指すのであれば、ゲインステージングは気にしておきたいトピックです。
近年は浮動小数点処理のおかげでマスターさえクリップしなければOKと言われる一方、UAD等アナログシミュレート系のプラグインは精度が高いため、入力レベルで音色が良い意味でも悪い意味でも変わります。
クリッピングを逆手に取った方法がサチュレーションなわけですが、それを狙っていないのであれば、ソフト音源の出力やプラグインの入出力レベルが赤くならない程度を心がけるのがベターだと思います。
またお気軽にご質問ください。
今は1本は左右に全開もう1本はその半分くらいみたいな感じでやってます
ヘビメタ/ハードロック系なら、2本は左右に振るのが基本になります。左右に分けると、同じフレーズでも厚みが出やすいです。
ただ、L100/R100(LogicだとL64/R63)まで振り切ると、完全に左右分離になりやすいです。個人的には好みではなく、L90/R90くらいにすることが多いです。
私は基準として、ギターのようにリズムが細かい楽器は左右に振る前提で考えています。迷ったらL80/R80から試すと良いかもしれません。
一方で、3ピースっぽい一体感を出したい曲や、左右に分けると違和感が出るロックは、L60/R60くらいに寄せることも多いです。さらにセンター寄りも可能ですが、ボーカルと帯域が被りやすいので、EQやコンプ、ディエッサーなどの調整は丁寧にする必要があると思います。
またお気軽にご質問ください。
特にギターに対して難しさを感じており、シンプルなバンド編成でも、モコモコ感が出てしまいます。
歪ませすぎない、ハイポジション目で弾く、音量を小さめに入れる、コンプで余韻を薄める、などは意識しています。
また、ストリングス、ピアノ、ブラスなど、本格的に音が増えると、どれも広い音域を持つ楽器ですから、
アレンジの段階で、すでに、被ってしまうことが多いです。
まず押さえたいのは、モコモコの正体が「250〜400Hzに音が集まりすぎる」ことかなと思います。楽器が増えるほど、楽譜上は同じ音域が重なるのが自然です。なので、重なり自体をゼロにするより、物理的に整理する発想が収まりやすいと思います。
最初にパン(左右の位置)を見直してみてください。中央に集まりすぎると濁りやすいです。次に音量です。小さい音は大きい音に隠れます。これをマスキング(聞こえにくくなる現象)と呼びます。
最後にEQ(帯域の調整)とコンプ(音量をならす効果)です。各楽器で250〜400Hzを必要量だけ整理できているか、順番にチェックすると試しやすいと思います。
またお気軽にご質問ください。
まず押さえたいのは、位相は波のタイミング差です。左右や重ねた音のズレで、同じ帯域が打ち消し合うことがあります。
その結果、広がりが不自然になったり、急にこもったり、逆に薄く感じたりします。モノ(左右を1つにまとめた音)にした時に痩せるのも典型です。
ただ正直、DTMでは極端な加工やマルチマイク録音でなければ、音楽的に深刻になりにくいと思います。作編曲の視点だと、耳で違和感が出た時だけ確認で十分な気がします。なので初心者の方には、積極的に推しにくいトピックでもあります。
レコーディングエンジニアを目指す方でない前提なら、マルチマイク録音では位相反転が起きることがある、とだけ知っていれば良いと思います。
またお気軽にご質問ください。
ドラムをひとつのグループにまとめて軽くコンプレッサーをかけると、各パーツの動きがそろい、全体にまとまりが出ます。
Cubaseでは Vintage Comp がおすすめで、Input10時・Output2時を目安にし、Inputでゲインリダクションを反応させます。Ratioは2:1、Attack5ms、ReleaseはAuto。ゲインリダクションは−3dB前後にすると自然です。
これだけでドラム全体が太く整理され、後のミックスが進めやすくなります。
率直に言うと、書き出しが小さくなる場合は「マスター段で音量を上げきれていない」ことがほとんどです。Cubaseでは、Stereo Outにマキシマイザーを挿して、マスターフェーダーを0dBにそろえるだけで大きく改善されます。
具体的には、ミックスコンソールでStereo Outを開き、インサートにマキシマイザーを追加します。Output Ceilingは配信用なら-1.0dB、CDやライブ音源寄りなら-0.2〜-0.3dBあたりが扱いやすいです。
そのうえでスレッショルドを少しずつ下げ、メーターが0dB手前まで来る位置を探すと、歪ませずにしっかり音量を確保できます。
個々のトラックを上げるより、出口でまとめて調整したほうが管理も簡単で安定しやすいので、一度この方法を試してみてください。
またお気軽にご質問ください。いつでもお待ちしております。