みんなのQ&A
これまでに寄せられた質問と回答。
制作のヒントがここにあります。
【URL】https://youtu.be/BWfKkqo1Mk8?si=4cLxKDdk8XDLQCzd
【気になったポイント】暗い・重たい、緊張感がある、怒り・強さ、胸が熱くなる、ベースが目立つ、シンセが主役、コーラスが厚い、ブレイクがある、マイナー感、ノリ/グルーヴィ、太くて厚い、低音が強い、孤独の歌詞、応援の歌詞、ビルドアップ
【疑問】このようなカッコイイ曲の作り方考え方組み立て方を教えて下さい
この曲の核は、Bm一発で押し切るワンコード構成にあります。コードを頻繁に変えず、同じ重心を維持することで、緊張感と重さを強く保っています。動きを作っているのはコードではなく、ベースやシンセのリズムと音色の変化です。
K-Popでこうしたダークな方向性を狙う場合は、フリジアン(短2度を含むスケール)を意識することが多いです。例えばBmを基準にC音を強調すると、不安定さと攻撃性が生まれます。これが怒りや孤独感の表現に直結します。
リズム面ではTrap系のドラムとベースが重要です。808ベース(低音ベース)と細かいハイハットを組み合わせることで、低音の存在感とグルーヴが生まれます。Spliceなどのサンプルを活用すると良いでしょう。
音作りではSerumなどのシンセで、太く歪んだリードや重いベースを用意すると雰囲気が一気に近づきます。個人的にはコード進行よりも、音色とリズムの設計から作る方が、このタイプの楽曲は組み立てやすいと考えています。
またお気軽にご質問ください。
【気になったポイント】透明感がある、懐かしい、ドラムが目立つ、コーラスが厚い、間奏が良い、7thが多い、ノリ/グルーヴィ、アナログ感、空間が広い
【疑問】こういったAOR系の曲のドラムの音作りと打ち込み方、全体に余白を感じるミックスのコツなどありましたら教えていただきたいです。
AOR系のドラムは、ゴーストノートの扱いが非常に重要になります。リファレンスに挙げてくださったTotoのジェフ・ポーカロの演奏は良い教材で、スネアの弱い装飾音がグルーヴを作っています。私はベロシティ25前後を基準に入れることが多いですが、音源によっては50程度でも自然に聴こえることがあります。
打ち込みでは、強い音だけでなく弱い音を意識して配置すると、実演感が出やすいです。均一な強さで並べるより、強弱の差を大きめに取ることがポイントになります。
この作品は1982年の楽曲ですが、80年代っぽい強いリバーブを目指すより、70年代的なアレンジとミックスを基準にすると余白が出やすいと思います。同時に鳴る音数を減らし、各パートの掛け合いを意識すると、トラック数があっても埋め尽くした印象になりにくいと個人的に考えています。
またお気軽にご質問ください。
先生が読んだもののなかで、ポップスの編曲に役に立ってると感じる書籍はありますか?
個人的に、ポップス編曲に直結する名著は意外と少ないと思っています。なぜならば、流行の変化が早く、早ければ3年、遅くても5年でアレンジが変わるからです。なので、「流行曲のアレンジを学ぶ」というのが目的の場合は、直近の「時代の象徴」になった曲(直近ではパンデミック期に流行した楽曲)を耳コピして学ぶのが一番効率的かなと思います。
ただし、本が不要という話ではありません。学生時代に「ナベサダのジャズスタディ」を使った授業があり、当時二十歳前後の若者だった私は「なぜトライアドが6th!?」と違和感を感じながらビッグバンド課題をやりましたが、その後アニメ「アイカツ!」のアレンジ( https://youtu.be/mxL09TpxOhc?si=3q4dgtqxc0btK4Yq )で役立った場面がありました。同世代トッププレーヤーによるブラスレコーディング作品になりましたし、良いアレンジだったとお褒めの言葉をいただいたものですから、勉強しておいて良かったと心から思ったものです。
結局本を選ぶ時は、その本がいつ書かれたか、何の音楽を前提にしているかを先に確認すると良いかもしれません。ご自身がやりたいポップスと距離が近いほどきっと役に立つと思います。
またお気軽にご質問ください。
こういった曲はなんというジャンルなのでしょうか?
特にピアノに関してなのですが、この曲に近い参考フレーズやMIDIパックを探しており、ジャンルが分かれば探すヒントになるかな?と思い、質問させていただきました。
ピアノだけを見ると、サビはハウス系のリズム感に乗ったピアノリフで、いわゆる「House Piano」に近い方向性です。
ただ、コード感はしっかりマイナーで、ところどころにクラシックやラテンっぽいフレーズが混ざります。個人的には、ショパンの革命のエチュードやリストの超絶技巧練習曲のような速い駆け上がりを現代ポップスに落とし込んだ発想に近いかなと思います。
もしピアノのフレーズ作りを研究したい場合、IMSLP( https://imslp.org/ ) でクラシック譜面を見ながら、マイナー調の速弾きパターンを抜き出してアレンジに転用するやり方も参考になるかもしれません。
またお気軽にご質問ください。
率直に言うと、1タム1フロアのセットでは大きく回すフィルを無理に再現するより、この構成で組みやすい形に発想を寄せるほうが自然かなと思います。UKロック系のようにスネア中心で細かくつないでいく方向が生きやすく、ハイハットを絡めた小技も扱いやすい感じがあります。
具体的にはスネアとタムを交互に置きながらキックで動きを補ったり、最後の1拍だけタムに落として変化を作る方法も良いかもしれません。少ないタムでも見せ方を工夫すれば十分に幅は広がると思います。
またお気軽にご質問ください。
ボーカルが少し細く聞こえる部分があり、厚みやまとまりをどう出すべきか悩んでいます。
ダブリング・ハモリ無し・3度ハモリ・オクターブと3度の組み合わせなど、いくつかの案を試しているのですが、どの方向性が自然に仕上がりやすいのか判断がつきません。
歌全体をうまく聴かせたい場合、一般的にはどの方法が相性が良いのでしょうか?
まず頭に浮かんだのは、ボーカルの細さや不安定さが気になるときはダブリングを中心に組む形が扱いやすいという点かなと思います。
厚みが出ることで音程の揺れが前に出にくくなり、全体も落ち着きやすい気がします。反対にハモリ無しは歌そのものの強さが必要で、不安定さが見えやすいことがあります。3度ハモリは主旋律を穏やかに支えながら広がりを作れると思います。
まずはダブリングを土台にしつつ、必要に応じて重ねる形が取り組みやすいと思います。またお気軽にご質問ください。
https://www.youtube.com/watch?v=t1cC3pdFODA&list=RDt1cC3pdFODA&start_radio=1
まず頭に浮かんだのは、GM7とBm7の中で「2度のぶつかり」をどこに置くかが雰囲気づくりの軸になるという点かなと思います。6thや9th(長6度や長9度の音)を足すと不安定さが生まれやすく、イントロ特有の“揺れた空気”を作りやすい感じがあります。とくに9thはルートのすぐ上の音程なので、和音の中で自然に緊張が生まれます。
具体的には、GM7にA(9th)やE(6th)を重ねてA–B–Dのように2度を含む形にすると雰囲気が出ます。Bm7はA/Bとして扱うと構成音を省いた曖昧な響きになり、B7sus4にも寄る独特の色が作りやすいと思います。右手もA–C#–EやC#–D–Aのように2度を含む配置が合いやすいです。
左手でG→Bと進めながら右手の形を組み合わせるだけでも十分近づきます。ペダルは軽めに使うと濁りすぎず馴染みます。またお気軽にご質問ください。
まず頭に浮かんだのは、シューゲイザー風を作るときはギターの質感を先に決めてしまうと流れがつかみやすいという点かなと思います。リバーブ(残響)やディレイ(やまびこ効果)をしっかりかけた広がりのあるギターを土台にして、ボーカルやドラムは少し乾いた方向に寄せると濁りにくく、全体がまとまりやすい感じがあります。
キー選びも大事で、GやDのように開放弦がきれいに鳴るキーは雰囲気を作りやすいです。ダイアトニックコード(キーの中だけで作るコード)中心で進めると軽やかさが出て、sus2やsus4の響きもよく合うと思います。
組み立てるときは一度Cメジャーで形を作り、GやDへ移調するとギターの鳴りが自然に活きてきます。短いループで距離感を調整しながら進めると掴みやすいと思います。またお気軽にご質問ください。
パッと思いついたのは、ドミナント7thをⅣ/Ⅴに置き換えるだけで響きが一気に柔らかくなるという点かなと思います。 ドミナント7thにはトライトーン(不協和を感じる音程)が含まれるので、Ⅳ/Ⅴへ変えるだけで緊張が抜けて、おしゃれな流れに寄りやすい感じがあります。Key:CならG7をF/Gにするだけでも印象はかなり変わります。
具体的には、F/Gを置くときは音域の整理が効果的です。右手はA2、C3、F3のようにG2〜G3付近へまとめると濁りが出にくく、左手はG1を置くと土台が安定します。終止感を弱めたい場面やバラードの柔らかい進行にも向いていると思います。
まずはG7をF/Gへ差し替えて響きの変化を試してみてください。またお気軽にご質問ください。